「私生活を犠牲にして仕事を頑張った」自慢は恥ずかしい

4月に入社した新入社員たちも流石に仕事に慣れるのはもう少し先かもしれないけど、慣れるよりも早く「オレこんなに残業した」自慢を始める新入社員達は出てくるだろうな新入社員だけではない、 オッサンにも「こんなに残業した」という事をわざわざ自慢する…

人間関係を高額化させている『名言』

人生で本当に大切なこと @honto_daiji というbotがこんな『名言』を呟いていたのを目にする「小学校は友人関係を学ぶところ 中学校は上下関係を学ぶところ 高校は男女関係を学ぶところ 大学は人間関係を学ぶところ 社会は人との繋がりで出来てる 勉強ばっか…

「お前は社会に出たらやっていけない」の呪い

母子手帳には「成長曲線」という子供の身長体重が標準的かどうか一目でわかる便利なグラフがついてる。見たことある人多いと思うけど、こういうの↓ http://pigeon.info/advice/word-1119.html これを見れば自分の子供の発育が普通の範囲なのか「心配した方が…

「会長 島耕作」への失望

週刊モーニングで今週から「会長 島耕作」の連載がはじまった。 島耕作のような会長ではない30代の一読者として、第一回に対して期待していた事と、その失望、そしてこの物語がどのようにディズニーランド的かをお伝えしたい。「社長 島耕作」の最終回におい…

「働かざる者食うべからず」の気持ち悪さについて

4歳の息子が最近「おてつだい」に目覚め、食器の片付けや掃除を積極的にやるようになってくれた。 俺「こうやって自分からやってくれるようになるのは本当にうれしい」 妻「あなたお手伝いを強制するの嫌いだもんね」 俺「『働かざる者食うべからず』って言…

どうしてアスペルガーが病気でその逆が病気じゃないのか

「未婚の母。私は別にいいと思うんだけど、それを嫌う人たちがいるからよしときなよ」 今週の安藤美姫の告白について結構みかけた反応。これと同様な効果を持つ文として 「エスカレーター。ホントは歩いちゃいけないんだけど歩く人の為に右側を開けておこう…

学校は「子供を大人へと治療するための」精神病院なのか

Togetterにまとめたものを文の形でまとめなおす。 http://togetter.com/li/522794先ごろ、学生がUSJで迷惑行為を働いたことに対して神戸大学が謝罪会見をおこなった。 その謝罪はいつもの調子で報道されて、いつもの調子で発覚→炎上→謝罪の一つのループの完…

人と言う人の心に一人ずつ マッチョがいて うるさく悲しい

第二子の出産まで残り数週となったこともあり、病院で両親学級を受けてきた。 助産師さんが陣痛のメカニズムと陣痛中の過ごし方、その間に夫がやるべき事などを教えてくれる。 なんせ長男の出産は5年前で殆ど出産関連の事を忘れてしまっていたので大変勉強に…

安価な「意識の高い人」が量産される仕組み

以前、ココイチで隣に座っていたバイト仲間とおぼしき若い男性4人が「いかにして店の売り上げを上げられるか」について熱い議論を交わしていた。その後「パチンコいくか」とバイト代を溶かしに出かけてた。 「良いようにやられすぎだろ」と思いながら、「そ…

美徳と階級意識

美徳、ってそれほどいいもんでもないよ。特に労働に関する美徳。 美徳は階級を生み出すよ。階級なき美徳はありえないよ。 少なくとも労働に美徳を結びつけて語るのはもうやめた方がいいよ。というような話をします。●美徳はおかしな使われ方をしている「働い…

「思いやりの国」の終焉

春も近くなってきました。 春は新しい季節。職場や学校が新しくなることになり、そこへ適応できるか心配になりはじめる人も多いと思う。 なんか、出だしでつまずくと取り返せない。みたいな不安ってあるよね。 新しい場所になじめない人は負け犬、みたいな価…

ヤンキー性と宗教、あとナショナリズム

宗教者でなくとも、宗教的であることが可能なように、 ヤンキーでなくてもヤンキー性を持つ事は可能だと思うんだよな。 むしろ それなりの数の人が、それなりの心の割合をヤンキー的ななにかに明け渡しているのではないか。 さらにいえば、宗教とヤンキーは…

「秒速で一億円稼ぐ」のような早い話の危なさ

「秒速で一億円稼ぐ」という本の広告を電車内でよく見る。 たしかに「速さ」ってビジネスにはすごく大事で、40年で一億円稼ぐ技と一秒で一億円稼ぐ技は雲泥の差がある。特に若者にはこの手のスピード信仰がある。 これは考えてみれば当たり前で、この先何十…

体罰/パワハラに対する各個撃破、という方針案

12月下旬、大阪の桜宮高校で生徒が自殺し、この生徒が前日に体罰を含む厳しい叱責を受けていたことが明らかになった。 http://www.j-cast.com/2013/01/10160922.html この事件を巡って、顧問を擁護する動きもあるなどしたことが騒動を一層大きくして 今週の…

ヨイトマケの唄:現代の職業と身分:無職を差別する無職

あけましておめでとうございます大晦日の紅白よかった。 とくに美輪明宏「ヨイトマケの唄」派手な演出や技巧が無くとも何かを伝えようとする人間の思いだけでこんなに深く刺さるものだとじんわりした次第。聞けば、この歌は「ヨイトマケ」「土方」などの差別…

なぜ日本人は忠臣蔵が好きなのか。そしてなんでそれはダメなのか

年の瀬だし、なにか季節ネタという事で この時期になにかとドラマ化されたりする忠臣蔵批判を行います。 大げさに言えば、ここから日々人が感じる薄気味の悪い部分に触れる事ができるんじゃないかと思って。12月14日になるとニュースの「今日は何の日」コー…

消費されるエコ

最近の車や家電のCMをみてても思ったがやはり「エコ」を売りにした商品が多い。 これって凄いことだな。何でかって言うと ●より「エコ」であること、が消費の理由として組み込まれ始めた って事だ。原初の資本主義においては 商品は要はその性能さえ追求して…

日本の同調文化と共犯者

日本のいわゆる「同調文化」はみんなで悪い事をしたいときに便利いわゆる日本的な空気。日本人が日本で育てば大なり小なり避けて通れない まあ日本だからしょうがないよね。 ってつぶやいてしまうようなモヤモヤについてちょっと触れてみたい。じつは、この…

エヴァQ 感想と考察

エヴァQみてきた。 本当は公開初日に行きたいくらいだったのだが、仕事や家事や育児が忙しくて映画館に行けたのはようやく公開一か月たってから、というこの諸事に追われる歳になってしまった自分の体たらくそれ自体が旧劇場からの時間の流れを感じさせる。 …

高校野球は教育に悪い

高校野球は教育に悪い 今の高校野球、というか、 「高校野球を取り巻くありよう」はあまりヘルシーではないんじゃないか。 高校野球が若者に提供するヒーロー像に不健全な効果はないのか、考えてみる。高校球児を礼讃するのは、運動神経の悪い人たちに可哀そ…

エイトレンジャー感想

少し前に妻に付き合って関ジャニをフィーチャーした映画『エイトレンジャー』を一緒に見た。 関ジャニはろくにメンバーの名前も知らないけども堤幸彦監督という一点のみを手掛かりに同行した。あまり大きな期待もせずに行ったものの、見終わった後色々思うと…

イジメと地方と階級と物語

大津市のいじめ事件がひどい。 http://watch2ch.2chblog.jp/archives/4242856.htmlこの事件がこれだけ耳目を集めて、義憤を呼んでいるのは、いじめの内容それ自体の凄惨さよりも、その事実を「マチぐるみで」隠ぺいしようとしたフシがある。という陰謀論的な…

「夢=職業」であってはいけない

先週、こんな事をつぶやいたらRTにして1000、Favにして350以上いただきました。”ローソンのCMで”将来の夢”として高校生が「助産婦になりたい」などの”夢”を書いたプラカードを出す奴があるが、「夢=職業」って時点でそもそもおかしい。 夢をいつの間に…

権利は義務と引き換えじゃねえよ

権利は何かと引き換えでないと得られない。という言い方に抗議をします。生活保護の不正受給が一年前では考えられないくらいニュースになって語られている。 不正受給?していた芸人擁護する意見としては、「彼らはたくさんの税金を納めているのだからいいの…

まっとうさについて

まっとうさについて今週、渋谷駅で通り魔事件があって、その犯人が週が終わる前に捕まった。 渋谷は通勤で使っている駅なので僕は事件の身近さに戦慄した。 犯人は、たぶんおかしい人なんだろう。 おかしくなくては困る。 公共空間な駅のホームでなんらか理…

再読:失敗の本質 / 正義の失敗

たぶん池田信夫氏の書評がきっかけだったと思うけど、昔読んだ「失敗の本質」を引っ張り出してここ数日再読している。 そして今「失敗の本質」のブームが来ている事を知った。 知らぬ間にブームを構成していた。 http://agora-web.jp/archives/1451721.html…

「家」主義への帰り道

僕がこどもの頃に接した「大人が眉をひそめないような」マンガ、ないしジャンルを問わず文部省が推薦するような作品は個人が組織や国家に縛られず自由になっていく過程を美しいものとして描いていた。 または、戦争は悪いものと教わった。転じて戦争は国家間…

正しさに振り回されない決め方

放射能は怖いのか、怖くないのか。 増税は必要か、すべきでないのか。 社会のせいなのか、自己責任なのか。 20代がすべきことはなにか。男としてなにが求められているか。 大人が正しいのか、若者が正しいのか。想像以上に世の中は問いで一杯に見える。 そし…

荒野と砦

息子の成長には目を見張るが、育つにつれ欲求も増えて駄々をこねる事も多い。 些細な事ですぐにぐずる彼を見ていると 人間の本質は「泣き叫ぶ命」なんだなぁといつも思う。大体、自然界でこんなに子育てにリスクが伴う種も珍しい。 乳児時代にちょっとしたこ…

企業のエコ

どんな時代にも正論があって、一見、論とすら気付かないくらい正しい論を疑わなくちゃいけない。 という姿勢を維持するのって実は結構大変なのだが そのなかでも、特に昔からずっとモヤモヤしてた事を言わせて貰う。ベンチャーこれが日本には足りないと言わ…